スノーボーディングに込められた本質とは何か。純粋に楽しむ。楽しさを伝える・共有する。アートとして表現する。ライフスタイルのひとつとして。スノーボーディングに込められた本質を探る。

グラトリ、ジブ、ジャンプ……簡単トリックも「スタイル」にこだわればカッコよく決められる！　そこで今号はイージーなトリックにスタイルを加える方法から、オリンピックで注目のトリック、人気のカービングハウツーまで、幅広いテクニックをフィーチャー。ほかにも、今期おすすめのゲレンデをピックアップした「ニッポンのゲレンデに行こう！」や注目のライダーを紹介する「PICK UP RIDERS」などさまざまなコンテンツが盛りだくさん。もちろん、2月に迫ったソチオリンピックにもクローズアップしていく。特別付録は「スノーカモ柄 オリジナルフェイスマスク」ちょっと寒い日や日焼け対策におすすめだ。

グラトリ、ジブ、ジャンプ……簡単トリックも「スタイル」にこだわればカッコよく決められる！　そこで今号はイージーなトリックにスタイルを加える方法から、オリンピックで注目のトリック、人気のカービングハウツーまで、幅広いテクニックをフィーチャー。ほかにも、今期おすすめのゲレンデをピックアップした「ニッポンのゲレンデに行こう！」や注目のライダーを紹介する「PICK UP RIDERS」などさまざまなコンテンツが盛りだくさん。もちろん、2月に迫ったソチオリンピックにもクローズアップしていく。特別付録は「スノーカモ柄 オリジナルフェイスマスク」ちょっと寒い日や日焼け対策におすすめだ。

- ONE PRODUCT CLOSE UP THE -[ atmys ] Special Thanks_ATMYS / www.atmys.comPhotography_Yoji Kurokawa
スノーボーディングギアに対して(スノーボーディングギアだけでは無いが)よく聞くフレーズに「こだわり」とか「スタイル」がある。 一体どの部分にこだわりがあり、スタイルを考えて商品化されているのか? snowstyleでは、その辺りについて取り上げるコーナーを(不定期だが)作る事にした。 今回、取り上げるのは「atmys」というスノーウェアのブランドだ。スノーボーディング業界におけるスノーウェアには、時代により流行が生まれてき た。それは、単純に着用した時のシルエットだったり、素材だったり、機能だったり 様々だ。この部分に、何が正しくて何が不正解という事は無く、ユーザーが好みや 使用用途で選ぶという事が、販売数量に繋がり、その時代(スノーボード業界にお けるバブル期)によっては流行という事になり、それぞれのカタチが確立してきた 現在では、スタイルがラインナップされたモノになってきた。プロはこのウェア、初 心者はこのウェア・・・という様な事がウェア選びには存在しないのも、ボードなど ハードギアとの違いだろう。ウェアは比較的自分の好みで選べる自由なフィールド だ。スノーボードウェアの歴史を遡ると、オーバーサイズを着用しダボダボしたシ ルエットが流行だった頃から、タイトなシルエットが普及し始め、アウトドア系ウェ アの参入・・・などもあり、最近では簡単にスノーボードウェアと括れないのが現 状だが、それだけユーザーがウェアを選ぶ幅が増えたワケだ。逆に、製作側(メー カー)は、こだわりやスタイルをより明確にしないとユーザーに響かない・・・という 事がハッキリした。atmysは、数年前から巷で流行りだした「極端な腰履きパンツ」に目を付ける。パン ツの股下が膝の辺りにくるくらい極端にズラして履くスタイルだが、この着こなし が流行りだした当初、そのスタイルで滑るスノーボーダー達は、スノーパンツの中 にスパッツやボードショーツ(半ズボン)、プロテクターパンツなどを履き(お尻が 出ても大丈夫な様に)、ベルトやサスペンダーでパンツを留め、全体のシルエットを まとめていた。トップライダー達の中にも男性女性を問わずこのスタイルが流行り だした。最近は、この着こなしに対応するウェアをリリースするブランドもあるが、atmysはこの「極端な腰履きパンツ」の着こなしをスタイル・コンセプトにし、ライン ナップを構成している。見た目通り、この着こなしは、ライディングにあまり良い影 響を与えないと誰もが思うはずだ。極端な腰履きにより、腰や膝など下半身が窮屈 になるのは明白だ。デザインやカラーなど見た目がファッショナブルなのはこのブ ランドの信条だが、そこだけではないのがatmysの開発者だ。「極端な腰履きパン ツ」のスタイルのみを追求する事で、リアルなスノーボーディングが損なわれてしま うなら意味が無い。自身もスノーボーダーである開発者は、「極端な腰履きパンツ」 でも軽快に動けるシルエットの開発に着手する。確かに、現在は、数年前と比べる と大きな変化が見た目にも感じ取れる。3シーズン前の撮影時にモデルに着せた 時は、シルエット作りから動きを作るのも正直難しい点があったが、今シーズンの 撮影時には、普通に着せれば綺麗な「極端な腰履きパンツ」スタイルが出来、モデ ルが「今回着たウェアの中で一番動き易かった!」というコメントが自然に出た。開 発者にその事を伝えると、「カッティングなど試行錯誤をここ数年繰り返し、やっと 完成系に近づきました」という解答が帰ってきた。スノーボーディング時の腰や膝 など下半身の動きを考慮して、なおかつ「極端な腰履きパンツ」のスタイルが完成 したワケだ。また、この着こなしが流行り始めた当初は、どうしても腰やお尻がパン ツの外に出てしまうので、ジャケットやパーカーで覆われても防寒や濡れに弱かっ たが、atmysのパンツは腰でしっかり止めるフラップがあり、素材も防水性、撥水 性に優れた素材を使用し、ジャケットとのコーディネートで、これだけ極端な着こな しのスタイルでありながら、言うまでも無く100%普通にウェアを着ているのと同 じだ。これは、ユーザーにとっても製作側にとっても、こだわりとスタイルが確立し ひとつの完成したカタチになった事を大きく意味する事ではないだろうか。

スノーボードの表現方法は自由。創世記、そのフィールドはリゾートでは無かった。繁栄後も、リゾートから煙たがられた経緯もあり、雪があるところ＝スノーボードができる場所だった事から、スノーボーダーは様々なフィールドで自由に遊んでいた。

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